· 

初めてのお灸講座

令和2年10月4日(日) 参加者12名

新型コロナウイルス、インフルエンザ・・・心配事が尽きない今日この頃。

お灸によるセルフケアで免疫力を高め、ウイルスに負けない身体づくりを目的に「初めてのお灸講座 ~本格的なお灸に挑戦!~」を開催しました。

 

会員さんでもある「KAYA鍼灸院」栢之間理沙先生。

 

実技をはさみながら、要所要所で東洋医学とはなんぞや、西洋医学との違い、もぐさの種類のお話があります。

先生が手にしているのは2種類のもぐさ。いいもぐさと粗いもぐさだそうで、皮膚のかたさや症状によって使い分けるそうです。

 

もぐさは、2枚のコルクを使ってこより状にします。

 

こよりの先端を切ったらツボの上に置いて線香を使って着火しますが、まずはお皿の上で練習。

「こよりを作って、先端を切り、赤くマーキングした点に置く」の繰り返しが地味な作業の割に難しい・・・。

 

練習を何度も繰り返したら、いざ実践!!

自分の身体にお灸をすえます。

 

お灸を「熱い」と感じたら身体の状態が正常で、熱く感じないときは身体が不調なんだそうです。

 

最初は、足の小指の爪の付け根の外側にあるツボ【至陰(しいん)】。 

 

至陰を温めることで血流が良くなり、冷え性などに効果があるそうです。

 

みなさん恐る恐る着火。あちこちで「アチチ!」と呟く声が(笑)

 

お母さまの足にすえてあげてらっしゃる、とっても親孝行な会員さんも。

 

続いてのツボは【失眠(しつみん)】。

 

書いて字のごとく不眠に効果があるそうです。

 

このツボは、かかとの真ん中あたりにあり、皮が固いため、熱を感じやすい"粗いもぐさ”を使います。

 

助手を務めてくださった、栢之間先生のお母さまの身体にすえながらの説明。

 

セルフの場合はあぐらをかいてすえます。

 

最後のツボは【足三里(あしさんり)】。

 

主な効果は「胃腸の調節」で、消化・吸収・排泄の全ての調節ができると言われている非常に万能なツボです。
ツボの中で一番名が知れているかもしれませんね

 

また、「健脚」にする作用もあるといわれています。

俳人、松尾芭蕉の奥の細道にも「もも引の破れをつづり、笠の緒付替て、三里に灸するより、松嶋の月先心にかかりて・・・」と記されてます。 

 

「このツボは一番熱さを感じやすいと思います。」と先生に言われましたが、このころにはお灸をすえることも、チリッ!とした一瞬の熱さにもすっかり慣れたようで、皆さんためらいなくお灸をすえて楽しんでいらっしゃいました。

 

 

お土産のお灸セットを使って、ご自宅でもセルフ灸を楽しみながら、元気にこの冬を乗り越えたいですね!

 

お疲れ様でした。