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感動の秋色空中散歩「ドラゴンドラ」バスツアー

令和元年10月19日(土)~20日(日) 参加者20名

 

 今回のバスツアーは、1泊2日で上越地方の紅葉の名所を巡りました。


 平塚を出発するときは本降り、関越トンネル手前の谷川岳PAも霧雨に煙っていたのに、国境の長い関越トンネルを抜けると晴れの国。この奇跡のような出来事に車内は大歓声!!

 田代ロープウェイ山麓駅は澄みわたる青空でした。



 田代ロープウェイは、日本一の瞬間地上高230mからの大パノラマを満喫できる91人乗りの大きなロープウェイです。紅葉に移り変わる直前の山々や二居湖を見下ろしながら標高1,413mの田代高原へ一直線。ロープウェイの床下には、深い谷底を見下ろすガラス張りの覗き窓もありました。


 到着した「山頂駅」からは、澄み渡った広大な空間が広がっていました。赤や黄色に色付き始めた山々とコバルトブルーを湛える田代湖のコントラストを眺めながら、ドラゴンドラ山頂駅まで約25分の高原ミニハイキングを楽しみました。


 ドラゴンドラは、田代高原と苗場高原の5,481mを結ぶ日本最長のゴンドラです。山肌を縫い、川面をかすめながらアップダウンを繰り返す、絶景の中の25分の空中散歩は乗り応え十分でした。

 お昼は、新潟県魚沼地方発祥の「へぎそば」。つなぎに布海苔(ふのり)という海藻を使い、ヘギといわれる器に盛り付けた切り蕎麦です。のど越しはツルッとヌルッとの中間くらいかな。少々遅お昼で、写真も忘れて一気に平らげてしまったので、写真は運転手さんとガイドさんの食事途中を失礼しました。

 昼食後は黒部峡谷、大杉谷とともに日本三大峡谷の一つに数えられる清津峡に向かいました。ここは崩落の危険から、全長750mの「清津峡渓谷トンネル」を通って、3ケ所の見晴所と終点のパノラマステーションから雄大な峡谷美を堪能します。


 少々雨が降ってきましたが、濡れる心配は全く無い、だけど長くて薄暗いトンネルの中をヒタヒタと歩いていくと・・・


 途中の見晴し所では、正面に柱状節理の断崖で視界が覆われ圧倒されました。首を出して左右を見ると、絶壁を縫いながら猛々しく流れる清津川が迫ってきました。


 トンネルの終わりのパノラマステーションは、インスタ映えの名所。床面は浅く水を張った水盤の鏡になっており、幻想的な風景が見られました。水盤の周囲は数㎝と浅く、幸い4㎝防水のウォーキングシューズだったので、ジャブジャブ歩いて先端に行くと、人が通えぬ柱状節理の断崖が続いていました。


 本日のお宿は、津南町の高原リゾート「ニュー・グリーンピア津南」です。

玄関では越後の三大つるし雛がお出迎え。今日は一日かなり歩いたんで、バイキングの夕食でお腹を満たし、2箇所の大浴場や露天風呂、サウナで1日の疲れを癒しました。

 宿舎のある新潟県津南町は、隣の長野県栄村とともに奥信越と呼ばれる日本有数の多雪地域であり、苗場山麓ジオパークに指定されています。このジオパークの特徴は、40万年かけてつくられた日本有数の階段状の地形(河岸段丘)です。

 翌日は、朝から現地ガイドの方の案内で、3ケ所のジオサイトを巡りました。


 まずは、宿舎の裏山にある「谷の展望台」です。

 周辺の野草や動物の説明を受けながら山道を散策し展望台に到着。霧に煙る河岸段丘の幽玄な景観を望みながら、みんな揃って記念撮影しました。

 次は、津南見玉公園です。



 熊やマムシも生息するというブナやモミジの森の中を歩いていくと、目の前の中津川の対岸に、谷底から330mを超えて立ち塞がる、「石落し」と呼ばれる柱状節理の大絶壁が現れました。ここは津南のグランドキャニオンと呼ばれる深い峡谷が、はるか上流まで続いていましたが、会員の「これで晴れてりゃ凄い景色だな!!」の声が印象的でした。


 ジオサイトの最後は見玉不動尊です。眼病に御利益があり、敷地内に植えられているメグスリの木を煎じたお茶をお土産屋さんでいただきました。これで老眼が少しは良くなるかな? 

また、本堂へ続く石段と平行して7段の滝が流れており、石段の中腹には延命水が湧き出てました。「長生きの水 謹んで頂くべし」と書かれており、皆さん、ありがたく(真剣に?)飲まれていました。


 湯沢に戻って コシヒカリのご飯お替り自由の昼食で腹ごしらえし、最後の訪問地「大源太キャニオン」に向かいました。ここでも、全国で最も古いアーチ式砂防ダムで堰き止められた湖「大源太湖」の、一周約20分の森の中の遊歩道を、多少急な階段の上り下りにもめげず踏破しました。ダムは補強工事中で、湖水も台風の影響で濁った水と流木が溜まってはいましたが、谷底を落差200mで下り落ちる四十八滝や、雲の切れ間から「東洋のマッターホルン」とも呼ばれる大源太山の尖った山頂を垣間見ることができました。

 

 今回の旅は、とにかく歩きましたが、1か所ずつの距離はそれほど長くないため、皆さん、景色や自然を満喫しながら楽しんでいただきました。

 何より空模様が心配の中で、各見学地では強い雨にも合わずに済み、皆さんの強運に助けられた2日間でした。