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迎賓館見学と築地「すしざんまい」の昼食 バスツアー

令和元年9月21日(土)   参加者42名

 

 今回のバスツアーは、世界最大級を誇る新旧の魚河岸「豊洲・築地市場」と日本で唯一のネオ・バロック様式宮殿「迎賓館赤坂離宮」を訪ねる旅です。

 

 まず訪れたのは、昨年10月にオープンした豊洲市場。温度を適切に管理(コールドチェーン)できる閉鎖型施設で、これまでの魚市場のイメージを一新。5階建ての建物の外観は、食品工場か物流倉庫のようでした。


水産仲卸売場棟を入るとすぐに旬の魚を紹介したパネルや運搬車ターレットトラック(通称ターレ)等が展示された見学ギャラリーとなっています。ターレは、昭和の終わりまで平塚の魚市場でも活躍していたけど、今はフォークリフトにバトンタッチ。でもここでは現役バリバリでバックヤードには多数のターレが駐車してました。

 

 見学ギャラリーの所どころに開けられた窓からは1階の仲卸売場が垣間見られますが、ここは仲卸業者や買出人専用のプロの世界。商品の衛生管理と見学者の安全管理のため見学者は立ち入り禁止。1階に下りるエスカレーター前には警備員が立ちはだかっていました。


 3階と4階は、飲食エリアと物販エリアとなっており、一般客はここで食事とお買い物が楽しめます。飲食エリアでは、寿司や海鮮丼のお店が、物販エリアでは、数々の水産物や厨房器具等のお店が軒を連ねていましたが、大型商業施設内のショッピングモールのようで、イマイチ魚河岸の風情は感じられませんでした。


 管理施設棟に入っているPRコーナーでは、豊洲市場の特徴や見どころが分かりやすく展示パネルで紹介されており、東京都の公式キャラクターである市場の精「イッチーノ」や巨大マグロの模型も展示されていました。


 管理施設棟から連絡通路を進むと、早朝のセリが行われる水産卸売場棟に到着します。ここでは過去に築地市場で取り引きされた最大のクロマグロ(長さ2.88m、重さ496㎏)の実物大模型がお出迎え。見学デッキから望む卸売場の柱には、築地時代と同様に柱に「マル中」(中央魚類㈱)「東水」(東都水産㈱)といった、卸売業者ごとの売り場を示す屋号が掲示されていました。


 こちらは「大物冷凍」のセリ場。市場ではマグロ・カジキ類を大物と呼んでいます。ちなみに豊洲市場でマグロを扱う卸売業者は7社中5社あり、マグロ担当部署は3社が「マグロ部、マグロ課」、2社が「大物部、大物課」となっています。「大物部長」「大物課長」と刷られた名刺はカッコイイですね。

 セリ場の片隅に冷凍マグロが4本置き去り(?)にされてました。さすがコールドチェーンの威力発揮です!!

 

 管理棟の一角には、築地時代の貴重な資料を保管してきたNPO法人「築地魚市場銀鱗会」が運営する小さな図書室「銀鱗文庫」が移設されていました。当日は、鉄道輸送が市場の主流だった往年を物語るイラスト・写真資料が展示され、ここだけは古い魚河岸の名残をとどめていました。

 

 次は、築地場外市場に移動してのお楽しみ、あのマグロの初ゼリで有名な「すしざんまい」での昼食です。


 ネタは、上段が左からマグロ、タイ、中トロ、イカ、中段がコモチコンブ、アカガイ、ウニ、イクラ、アジ、下段がタマゴ、アカエビ、芽ネギ、アナゴの13貫+茹でたエビの頭です。皆さん、楽しくご堪能されてました。


 築地場外市場は、以前と変わらず多くの人で賑わってました。会員の皆さんも真剣にお買い物。テリー伊藤さんの実家の「丸武」の卵焼きが一番人気だったようです。


 私は、小腹が空いたので「若葉」の中華そばを立ち食い。超極細のちぢれ麺と麺によくからむコクのあるさっぱりしたスープで、サラッと完食しました。

 

 最後は、本日のハイライト「迎賓館赤坂離宮」。明治42年に東宮御所として建設され、当時の日本の建築、美術、工芸界の総力を結集した宮殿建築物です。世界各国の国王、大統領などをお迎えする外交の華やかな舞台として、平成21年の大規模改修工事の後に国宝に指定されました。

 まずは、会員の皆さんとメチャクチャ広い前庭から建物をバックに記念撮影。その後館内見学をしましたが、外観もさることながら、内装や調度品も贅を凝らした素晴らしさ。館内は撮影はもちろん、壁に触ることも禁止されており、ここにご紹介できないのが残念です。


 裏庭に回ると、そこにも大きな噴水のある庭園が広がり、その広さに都心の真っ只中に居ることが信じられませんでした。

 最後は、前庭の一角のオープンカフェでアイスコーヒーを飲みながら余韻に浸りました。